無能なナナのアニメはどこで見れる？無料動画の視聴方法と見逃し配信

特殊な能力を持った子どもたちが集められて、人類の敵と戦うために学んでいるって、よくあるヒーローものかと思いきや、
実は特殊能力を持っている子どもたちこそが将来人類の敵になる危険な存在で、
その能力者を無能力者であるナナが、人類を救うために学校に潜入して暗殺していくダークヒーロー的な話が面白いです。
さっそく２人を暗殺することに成功したけど、流石に２人も失踪すれば、暗殺者が潜り込んでいることに気がつく人間が出てくるわけで、
いち早くそれに気がついた、キョウヤとナナの心理戦がすごく面白いです。
無能力者であるナナの武器は、現状では観察力と推察力を活かした心が読めるという能力のハッタリと、それを利用して人を騙して利用すること。
だから不老不死でありながら、頭も切れるキョウヤの存在はすごく邪魔なんですよね。
だけど疑われている上に殺せないから、非常に厳しい。
そこで新たな犠牲者を増やすのではなく、自分が体を張って仲間を守ったっていう情報をキョウヤやクラスメイトに与え、疑いを交わしたのは素晴らしい作戦でした。
ただ一人に気を取られていると、ほかの驚異がやってくるわけで、ツネキチの未来予知ができる能力は危険ですね。
ナナオを暗殺した瞬間の念写を持ってるってことは、始めから気がついていたのかな？

　主人公のナナが本性を現し、同じ人類の敵と戦う仲間であるはずの能力者を殺し始める。その視聴者さえも騙すような一連の流れが強い衝撃を与える本作ですが、私が特に魅力を感じるのはナナの犯行と並行して描かれる能力者側の視点です。
ナナや能力者たちを集めた学校側に不信感を持ちその真意を探ろうとする能力者たち、特に裏主人公のような立場にありナナとも互いに警戒し合っているキョウヤが真実に迫っていく様は能力者の視点にもカタルシスを与えてくれます。私が最初にこの作品を見たときは掴みのインパクトは強いけれど特に罪を犯したわけでもない能力者たちを一方的に殺していく展開はストレス要素が強そうだと思っていましたが、能力者側にもキョウヤを筆頭に物語を大きく動かすキャラが何人か現れときにナナを追いつめ、またときにナナを変えていくためそうした心配は杞憂に終わりました。
また、ナナが相対する能力者たちには一筋縄ではいかない者も多く本当は何の能力も持たない無能であるナナは幾度も苦戦を強いられます。彼女が追いつめられたときのハラハラ感や、情報アドバンテージや咄嗟の機転によって導き出した能力の欠点、能力者の心理的弱点を用いた逆転は頭脳戦として非常に面白いものになっています。