アニメ『響け!ユーフォニアム』2期のあらすじ

アニメ1期ラスト、吹奏楽コンクール京都府大会を突破した北宇治高校吹奏楽部は、関西大会から全国大会目指して練習を開始します。
そんな中、昨年退部した傘木希美がやってくる。
傘木希美さん pic.twitter.com/b4OGJ6qyYS
— 楽 (@raku_rakugaki) July 12, 2019
昨年、北宇治高校吹奏楽部では、やる気のない当時の3年部員の態度を見かねた希美ら下級生が集団退部する事件があった。
そのとき、希美は同級生の鎧塚みぞれに声をかけず、それ以来二人の関係はぎくしゃくしたものとなっていたが、今回の希美の訪問でみぞれは一気に体調を崩してしまう。
みぞれが担当するオーボエは、バックアップもいない重要なパートであるため、副部長の田中あすかはみぞれを失うリスクを避けるため、希美の再入部を拒否する。
合宿後、ついに希美とみぞれは衝突するが、互いのためを思ってしたことがすれ違ってしまっていたことがわかり、二人は和解する。
田中あすかが退部?
関西大会も突破し全国大会への出場が決まったある日、あすかの母親が北宇治高校を訪ねてくる。
部活をやめて学業に専念させたい母親は、部活を続けたいというあすかを張り飛ばす。それ以来部活を休み続けるあすかだが、模試で全国30位以内という成績で母親を説得し部活に復帰することが出来ます。
万全の態勢で臨んだ全国大会はしかし、銅賞で終わり、全国大会金賞という夢は果たせなかった。
アニメ『響け!ユーフォニアム』2期のレビュー・評価・感想

「響け!ユーフォニアム」は、京都を舞台にした武田綾乃の同名小説を原作原作とした、京都アニメーションの意欲作である。
アニメ1期では久美子の入部から京都大会までを描き、この2期ではいよいよ全国へ向けて物語は加速していく…はずなのだが、次から次へと発生するトラブルに巻き込まれる久美子に、見ている我々も振り回されます。
技術に劣る上級生と技術に優れる下級生のどちらがコンクールに出るべきか、部活と学業、どちらを優先させるべきか、といった部活動の根源的な問題に、登場人物の思いが重層的に絡み合い、物語に厚みを加えています。
前半パートでは久美子が入学前に発生した集団退部事件の様子が、退部した希美、残ったみぞれを通じて描かれる。ここでの解決は決して納得のいくものではないが、このテーマはのちに外伝的な位置づけとなる劇場映画「リズと青い鳥」に引き継がれる。こちらも見逃せない内容なので、ぜひご覧いただきたい。

京アニの演出が映えます
「ハルヒ」のライブシーンや、「けいおん」など、京アニの楽器演奏描写はすでに定評のあるところだが、今回は物語半ば、関西大会のシーンで前期よりもさらに進化した映像を堪能することが出来ます。
コンサート会場の乾いた空気感や会場に舞うホコリがライトに当たって光る様子を丁寧に写し取り、奏者の息遣いを感じさせる細かい動き、CGで表現された楽器とのシンクロなど、見所は多いが、とにかく自由曲のフルバージョン7分を飽きさせず一気に見せる演出は必見です。
前半パートではなんとなく影が薄かった久美子だが、後半パートになると主人公として存在感が増してきます。
久美子は、尊敬するあすかとコンクールで共に演奏したいと思っているが、あすかの母親の登場で雲行きが怪しくなる。
あすかの母親は、ユーフォニアム奏者としてのあすかに、離婚してからもあすかに深い影響を与え続けている父親の姿を重ね合わせており、あすかに対して複雑な感情を抱いている。
久美子とあすかとのシーンに注目
久美子もあすかも、周りを客観視しすぎて自分をあまり表に出さない性格だが、コンクール直前、ついに久美子はあすかに対し、自分の感情を爆発させる。普段の久美子からは想像もつかない場面だけに、その後のあすかとの会話も含め、深く心に残る。
何かを得るためには別のものをあきらめなければならない。しかもすべてを捨てて取り組んでも、得られるかどうかわからない。そんな芸術の残酷な一面を十分に見せつけつつ、その中で光り輝く一瞬を切り取りとるという試みは、成功したといっていいだろう。
アニメ「響け!ユーフォニアム」2期まとめ
タイトルの「響け!ユーフォニアム」の伏線が回収された作品です。このアニメ2期の続きは、劇場版「誓いのフィナーレ」となります。
アニメ3期化も決定している作品なので、まだ見てない方は勿論ですが復習に再度視聴してみるのも楽しめると思います。

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